三瓶山

男三瓶〜女三瓶〜孫三瓶〜子三瓶

孫三瓶から子三瓶と男三瓶


【行程】 8/4(土)晴れ [大阪22:24=(ムーンライト八重垣)=]
8/5(日)
晴れ [=出雲市6:41/6:58=(JR)=大田市7:36/7:48=(タクシー3990円)=定の松8:10/8:20−男三瓶9:34−女三瓶10:08−孫三瓶10:43−子三瓶11:10−鞍部11:25−定の松11:57/12:03=(石見交通バス)=大田市12:37/13:16=(スーパーくにびき8号)=松江14:02]
【メンバー】 隊長(単独)

○松江に行くついでに三瓶山に登ることにします。久し振りの夜行列車ですが車内はガラ空き、どうやら夜行バスにお客をとられてしまったようです、客車の硬いシートでは勝負になりません。あまり寝れないまま夜が明けてゆきます。

○大田市からはバスの接続が悪く、のっけから切り札のタクシー利用と相成りました。節約のため駅から一番近い"定の松"登山口から登り始めます。帰りのバスまで3時間40分しかありません、登り1時間、外輪山一周2時間、下り40分にチャレンジしてみましょう。西ノ原の草原を10分ほどで樹林帯の登りとなります、ジグザグな道は徐々に高度を上げ、やがて木々の間から草原の中の道路が見下ろせるようになると傾斜は急になります。

ギボシの咲き乱れる山頂のお花畑
○ガレ場の尾根を浮石に足をとられながら必死に登ります、本日の足回りはスニーカーとお手軽モードですので無理が利きません。傾斜が緩やかになると外輪山の一角で山頂はすぐそこです。男三瓶のピークはギボシの咲き乱れるお花畑に囲まれた展望の良い一等三角点です。CQ青年が一人だけの静かな頂でした。

○女三瓶を目指しますが、痩せ尾根の岩場は足もとに要注意です、勢い余って岩に激突でもしたら確実に足の爪は死んでしまいます。『○○○ナ』と赤ペンキで書いた岩が道の真中に鎮座しています『?』その岩にもたれて息を整えながらペンキの跡を辿ると『サワルナ』じゃありませんか、岩はグラグラと今にも滑落しそうです、肝を潰してそぉっと退散します。

電波塔の林立する女三瓶山(孫三瓶から)
○女三瓶の山頂は電波塔に占拠されて最低です、でも振り返れば男三瓶の堂々とした山容が望まれ景色は素晴らしい。ここはリフトで上がってきた人々で賑わっています。太平山を越えると再び静かな山道となり、孫三瓶へは短い急登です。三瓶温泉から単独行が登ってきましたが声を交わして先を急ぎます。

○鞍部から子三瓶の急登にかかりますが、太陽を遮るものの無いなか、汗びっしょりで登ります。不覚にも息が上がり目の前が暗くなります、気づけば足元がフラフラじゃありませんか。こんなの初めて「ヤバイ、熱中症か?」心臓はドクンドクンと激しく叩き、口の中に苦いものが・・

○子三瓶に着くと倒れこみ水を貪るように飲みます、どうやら単なる疲労のようでしたが回復はおぼつきません。ふらつきながら鞍部のベンチまで下り、作戦を練り直します。目の前には男三瓶の絶壁が来るものを拒むように立ちはだかります、標高差250M(元気なら20分か)持ち時間は残り35分、とてもバスには間に合いません。「仕方が無い、下ろう」隊長はエスケープの決断を下します、ケツをまくって敵前逃亡です(ず、ずる〜ぃ)

○良く踏まれた歩き易い道をスタコラ下ります、やがて朝の道と合わさると西ノ原の草原です。バスの時間にはギリギリ間に合いました(バスは遅れた)バス停から仰ぎ見る青空を背にした男三瓶の逞しい姿は心に残る一枚となりそうです。外輪山一周こそ成りませんでしたが、すべてのピークは踏めたので良しとしましょう。はるばる山陰まで来てバタバタ余裕の無い山旅しか出来ない悲しい性の隊長でした。


2001年の記録へ