天保山
てんぽうさん(4.53M)
三角点にて
【行程】 6/12(月)曇り [地下鉄中央線大阪港16:45−天保山16:53−三角点17:03−山小屋17:13−大阪港17:18] 【メンバー】 隊長、Tenjing(sherpa)
○もう1ヶ月以上も山に行けない隊長はフラストレーションが溜りっぱなしです、このままでは健康に良くありません。そこで大阪出張の機会に日本で一番低い山天保山に立ち寄ることにしました。これでも一応『山』と名が付いていますので、少しは気が晴れるのではと出かけて行きました。
○今回も岡本翁の足跡を辿る旅となりました、装備は日本一の山にふさわしく夜会服とまではゆきませんが、スーツにネクタイと礼を尽くしたものを着用します。同行のシェルパTenjingは10年前までは甲斐駒の黒戸尾根を登るほどの精鋭でしたが、日頃の不摂生のためでしょうか、今では単なるデブと化し登山隊のお荷物となっています。
○登山隊は直登ルートをとり無酸素での登頂を目指します。公園に入り最後の急な階段を登ると山頂です、隊長の背後からは体重100Kgを超えるシェルパのゼーゼーと荒い呼吸音が聞こえてきます。山頂の広場で早速写真を写そうとしますがTenjingの様子が変です、玉のような汗の黒い顔でチアノーゼ一歩手前じゃありませんか、やはり無酸素は無謀だったか?
○やったー、遂にサミットに立ったK.H.C.の師弟コンビは倶楽部の旗を掲げて登頂を祝います、続いてAAの旗も飛び出します(CMの『AAAの保険会社』のパロディ)なんつう暇人達でしょうか、近所の子供が珍しそうに眺めています(ちょー、恥ずかしい)
○山頂からの展望はウォーターフロントにふさわしく雄大です、阪神高速湾岸線の橋梁が大阪湾を跨ぎその下を汽船がのどかに行き来しています。西方には巨大な観覧車が覆い被さるように空いっぱいに浮かび上がり、夜に訪れたらさぞかし綺麗でしょう。この山の標高は17Mです、三角点(標高4.53M)は北東の山裾にある記念碑脇にありました、山名標識もここにありますので再び記念写真を撮りまくります。
○さて名残は尽きねど山に別れを告げ下山に移ります。ところが帰路では当てにしていた山小屋(という名の喫茶店=登頂証明を発行してくれます)の閉鎖という緊急事態に遭遇しました(月曜日が定休日です)お陰で大変苦しい下山となってしまいました。Tenjingは喉の渇きを盛んに訴え、一時は叛乱を起こされるのではと心配する程でしたが、ここは隊長の人徳で何とか切り抜けました。
○はるばる大阪まで日本一の低山に登りに来た好き者達は、満足そうに生ビールのジョッキを傾けます、勿論つまみは大阪名物たこやきです。Tenjingの心臓もなんとか耐えることが出来ましたが、もっとシェイプアップしないと隊長との本格的な山登りは難しいでしょうね。