粟ヶ岳

燕三条のホテル7Fから弥彦山を望む(2009.8.15)


8/9(日) 青海黒姫山・米山 ・10(月) 金北山・弥彦山 ・11(火) 粟ヶ岳 
  12(水) 祝瓶山       ・ 13(木) 朳差岳      ・ 14(金) 二王子岳  
  15(土) 御神楽岳・角田山


【行程】 8/11(火)小雨 [燕三条宿発5:04=(車)=水源休養センター5:55/6:22*中央登山口6:35*3合目7:19*大栃平7:55*7合目8:58*粟ヶ岳10:00/10:17*7合目10:51*大栃平11:34*登山口12:30/13:00==徳網民宿美和16:15(泊り)]
【メンバー】 隊長、林道の鴉天狗



○自然休養センターまでは立派な舗装道路でした。この先の林道は地元車しか進めませんので、駐車場に車を停めて出発です。先着は軽ワゴンが1台だけの寂しい朝でした。小雨が残りますからカッパ上下を着てまいります。車を出ると早速アブの大群に囲まれました。林道を歩いている間中、払っても払っても、その数は増え続けます。第二貯水池を橋で渡ると中央登山口です「熊出没注意!《「スズメバチ注意!《の看板が目を引きますが、当面の課題はしつこいアブです。

○メジロ(またはシロ)と呼ばれる胴体に横縞が入った小型のアブですが、集団で襲ってきて息つく暇もありません。とくに隊長のカッパの脛がお気に召したようで、真っ黒になるほど集団で留まっています。思い切り手のひらで叩くと数十匹が一網打尽に打ち落とせました。戦艦大和かく闘えり・・・これほどの集中攻撃は初体験でした。

○3合目のベンチまで来ると風も通り、流石にしつこいアブも数が減ります。安心して湿った場所で休んでいると、Tシャツの上に尺取虫が!しかし動きが何だか変です・・・『ヒャ~蛭だぁ』丹沢の黒いヒルを見慣れた隊長には茶色の細いヒルは珍しい。一連の動きで気が付き、慌てて払い落とします。立ち上がって逃げるように先を急いだのは言うまでもありません。

7合目避難小屋(この手前で熊に遭遇)○道の真中でダンスを踊る憎き蟲に「天誅!《と虫除けを噴霧し溜飲を下げます。この先は稜線歩きですが、梯子や鎖が出てきて注意が必要でした。水場まで70mの分岐を過ぎると避難小屋のある7合目です。雨も上がりベンチで一休みしてから参ります。

山頂には標識と鐘があった○ここからは森林限界を越えノンビリとした稜線漫歩です。ただ草刈がしてないのでカッパは再びビショ濡れです。北峰、中峰を越えて最後のピークが粟ヶ岳です。周囲の山々は厚い雲に覆われ展望はありませんが、山頂の鐘を鳴らして登頂を祝いましょう。

○下りは順調です、7合目の小屋まで一気に下り休憩いたします。再び歩き始めると前方10mに怪しい影が現れます。黒いタイツを穿いたおっさんが、ヨッコラショと道を離れて藪に消えようとしています。『山菜とりかな』一瞬そう思いましたが黒い頭は只者では無い・・・「く、熊だぁ~《もう鴉天狗は呼子吹きまくりです。ところが隊長の足下からはマムシが這い出し「前門の熊、後門の蝮《では身動きなりません。熊は水場方向に逃げたので、水場に寄るオプションは放棄いたします。

○再び登山口付近でアブの洗礼を受け駐車場に戻ります。暫くするとアブも減ったので着替えてから離脱いたしましょう。ところがスパッツを外したら蛭がダンスしているじゃありませんか!それに2箇所も咬まれた跡があり一気に意気消沈です。山自体は楽しかったのですが、アブの大群、熊との出遭い、蛭に蝮にスズメバチではリスク有り過ぎです。これでは登山者が皆無なのもうなずけます。とにかく無事の下山を祝いつつ新潟県北部を目指します。



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